無題

転職した会社が楽しすぎて困る。
毎週末飲んでるし、皆と仲良いし、
新卒はいい子だし、恵まれてる。
何かに恵まれると、何かを失う。
全てを手に入れることは出来ない。
いつも痛感する。
そんなとき、何もいらないから、
あの子が側にいてくれたら、
と思う。
25歳になっても、こんなことを思ってる。
きっと、これじゃ駄目なんだ。
また、変わっていかなくちゃならない。
金が要る。生活を劇的に変えるには金が必要だ。
そのためには沢山学んで、仕事が出来るようになって、
沢山給料を貰う。俺にはそれぐらいしか考えられない。
効率が良く頭の良い人間からは馬鹿にしか見えないだろうけど、
俺にはそれしかないんだ。
悲しい。それでも生きていかなきゃいけない。
頑張るぞ。

無題

白い春の日差しに
夏が見え隠れしている
君の口笛が心地良く
僕の鼓膜を撫でている

今日は電車で違う街に行って
素敵な歌声を聴きにいって
美味しいご飯を一緒に食べよう
それぐらいのこと、望んでいいでしょう

懐かしい声が聞こえた気がする
ずっと昔に置いてきた小さな手が
すぐ側にある星を掴めないって
気付く前に空に還してあげたい

無題

春は君と出会ったことを歌おう
舞い散る桜より美しい笑顔を
夏には青い車で海を見に行こう
眠らないで二人で行こう なんて
秋には君の好きな本を読もう
少しでも分かり合えるように
冬には全部どうでもよくなって
明かりをつけたまま寝そべっている