2017-05-14 無題 少しだけ疲れてしまった 彼女はそう言って あまり綺麗でない駅前のベンチに腰をかける 目は淀んでいたけれど 少しだけ微笑んで 斜め下を見つめていた 少しだけ微笑んでいつか彼女は本当のことに気付くだろう その時もきっと、疲れた顔をして微笑んで きっと、きっとってなんだ 誰が決めたんだ 足音がしていた 今日はなんだか煩かったもう立ち直れないほどの心の傷を負っても いつも気怠そうな君は変わらず僕の横にいて 「あっちに行こう」とか「こっちが綺麗とか」 もう無理しなくていいんだよ おやすみなさい