a posteriori

飽きられたミュージック、ポケットに詰め込んで
空になった煙草のケース、道端に投げ捨てる

狂ってしまったことを人に押し付けて
自分は呑気にココアを淹れて本を読む
カントは言っていた a prioriって
もしかしてあの子も哲学者なのかな

物語が終わったのに、心臓は音を鳴らし続けて
虚しい気持ちも何だか飽き飽きしてしまって
壊れた機械をずっと眺めている ずっと
自然に直るはずないのに このネジ何処のやつだろう