無題

オーディオにしか映らない景色を見せて

脳に針を落として思い出の音を聞かせて

溶けだしたっていつもそうやって笑って

いつもそうやって笑っているだけでしょう

 

小南の笑顔はいつだって美しかった

最後だってそれはもう綺麗さ 嘘じゃないさ

いつか笑って朝顔をまた育てよう

子供の頃を思い出して 何度も

 

ふんわりと揺れていた

あの街のあの道の記憶が

ふんわりと揺らいでいた

それは気休めでもよかった