無題

一人で寂しい夜だって
壊れたテレキャスターを鳴らして
ブチブチ切れる音もなんか愛しくて
それでいいと思って 歌を歌おう

貴方はなんだか「愛しい」とか
「苦しい」とか そこら辺の言葉が好き
だから私は貴方が好きな言葉を詞に詰めて
気に入ってもらえるように歌うの

無題

神様だって殺してしまうぐらいに
君は俺を楽しませてくれるんだ
完全にイカれた倫理観も感情も
なんだか愛おしい これが恋か

無題

土曜日の朝 ご飯も食べずに
誰も幸せにならない話を
ずっと考えていた
雨が止んだから 外に出よう

雀が鳴いている 電柱に連なっている
クソみたいな感情はずっと俺の中にいて
何かを得たり 失ったりしながら
俺の脳を巣食っている

温かいマフラーの匂い
少し寂しそうだね
きっと俺はまた思い出す
赤い夢と季節の終わりを

草臥れた空に 目一杯の優しさを放って
愛しい日々とさよならをしよう
いつかまた会えるよ その時は笑顔で居てほしいな
約束はいらない そう思うよ

無題

人は何かを得たり失ったりしながら
いつもあとで大切さに気付いて
それでも少しずつ理解したりして
君の笑顔が少しずつ増えていく

育つ空に夢が吸い込まれていって
優しかった季節が桃色に染まるとき
いつか終わる
いつか終わるんだ

君が必要な季節ならもう終わったよ
いつも来るのが遅いから わざとだよね
昨日も今日もどこか味気なくて
おかしくなったふりをして笑ってる

もう何もないよ 君の両手には何も
僕の両手にも何も それでいいんだ
少しずつ薄くなっていく印象と
少しずつ濃くなっていく夕暮れが

空の行方

人は皆拠り所を捜している
明日になったら辛いことも忘れて
犯した過ちも罪も全部忘れて
普通の幸せに溺れて死ねるなら

空の行方 だれも知らないのに
似たような気持ちをずっと探して
明日が瓶の中に入っているのに
あの子は割ってしまった わざと

みんな拠り所を探してる
愛してくれる人を探してる
もういない
だれもいない