Ellidaey

通り過ぎる去年の12月

鼻腔まで冷める青青を吸い込んで

曇空が塞いだ夕が終わっていく

僕の感情も終わっていく

 

山茶花 曖昧な季節を潜り抜けて

死んだ目の君が自転車を漕いで

最悪な記憶が溶けるまで愛して

 エリデイの側で君を待ってる

フィルムとディスク

word & music : daishi nakabayashi
rec & arrange : makoto yonezawa

あぁ 今でもさ
貴方の笑顔を思い出して
揺れる日の数 数えて
そう いつかまた
机を挟んで微笑んでね
その時までさよならさ

指先が触れる度焼き直す
フィルムとディスクがまた壊れてしまう
汚れた心は貴方だけのため
汚したままで取っておくから ねぇ

あぁ あの日から 変わらず生きても思い出して
狂いそうな日数えて
もう 待てないな 通りの向こうで微笑んでる
君を見逃したままさ

どうしようもない日々の話を
繰り返して いつだって
泣いている馬鹿な君が
可愛くて仕方ないのさ

あぁ 狂いそうだ
頭のリンクが壊れだして
汚い言葉吐き出す
もう駄目なんだ
許されなくても微笑んでね
僕はもう消えてしまうさ

あぁ 今はもう
貴方の笑顔を忘れたけど
時々浮かぶ輪郭
もう待てないな
遊郭で狂う僕を捨てて
貴方は自由に生きて

無題

正しく空に従えば
季節は順に移り変わっていく
あの日の約束も あの日の後悔も
少しずつ忘れてしまう

溶け出した明日を少しずつ飲み込んで
時間だけを喰い潰して肥えていくだけ
虚しい季節は少しずつ終わっていって
もう君だけしか残っていない

古ぼけたピアノの音 レコードに針を落として
今が終わらないように 鈍化して純化していく
心に空いた穴は塞がることはないけれど
全てがちゃんと終わったら 紅茶でも飲もう