無題

正しく空に従えば
季節は順に移り変わっていく
あの日の約束も あの日の後悔も
少しずつ忘れてしまう

溶け出した明日を少しずつ飲み込んで
時間だけを喰い潰して肥えていくだけ
虚しい季節は少しずつ終わっていって
もう君だけしか残っていない

古ぼけたピアノの音 レコードに針を落として
今が終わらないように 鈍化して純化していく
心に空いた穴は塞がることはないけれど
全てがちゃんと終わったら 紅茶でも飲もう