無題

白い春の日差しに
夏が見え隠れしている
君の口笛が心地良く
僕の鼓膜を撫でている

今日は電車で違う街に行って
素敵な歌声を聴きにいって
美味しいご飯を一緒に食べよう
それぐらいのこと、望んでいいでしょう

懐かしい声が聞こえた気がする
ずっと昔に置いてきた小さな手が
すぐ側にある星を掴めないって
気付く前に空に還してあげたい