無題

貴方が好きだった空の下で
星屑を集めて お城を作って
ベッドの上で絵本を読んで
早く帰ってきてよ 待ってるから

青い車 ベルベット
山積みのテレビの上に
血塗れの空とマヨネーズ
神様が流した涙を

フラスコに入れて
アルコールランプの上に
天秤は間違った方に傾いて
望遠鏡は壊れてしまった

さよならはいらない
死ぬときまでいらない
リモコンは動かない
明日になっても変わらない

君と暮らすだけの未来がほしい
晴れた日に外に出て 散歩して
ブランコに乗って笑っている
ありふれた ありきたりな幸せを求めている

俺は悪くないよね
むしろ良い奴だよね
そういってくれ
君だけはそう言ってくれ

好きだから
愛してるから
なんてペラペラだろう
誰にでも言えるのさ

思いを伝えるには
どうすればいいんだろう
答えを教えてくれないなら
行き止まりのままだな