無題

貴方はヘッドフォンをしながら
CASIOって書いてある鍵盤を叩いて
そのまま寝てしまったんだ
縞々のワンピースが揺れていた

涼しい日だった 空は晴れ渡っていて
あなたの頬に乗る陽の光が眩しい
このまま海に行ってもいいし
紅葉を眺めてもいいかもなんて

ずっと一緒にいれたらいいなって
僕と手を繋いで顔を近付けて
本当のことなんか何一つ知らないまま
甘いパンを頬張ってただ笑っている