ピアノ

ピアノが鳴る部屋で
好きな絵本を読んで
貴方の帰りを待っているの
いつも嘘を吐いて
騙してきた僕自身を
変えられるように

思い描いてた
日々の終わりを告げる
貴方の瞳が
いつもよりちょっとだけ
濁る前の
風景を白い紙に写して
少しだけ綺麗な思い出を

ピアノが鳴る部屋で
貴方と過ごした
日々の欠片を拾い集めているの
いつも許せないで
終わらせてた僕自身を
変えられるように