2016-11-30 authority 貴方は斜陽差す部屋でピアノを弾いて まだ帰らない彼をずっと待っている 鍵盤は一つずつに意味を持っていて 叩いては適当な音を鳴らしている許されることに怯えないで 優しさは怖くないよって 怖いよ 触らないでくれ 近寄らないでくれ咎人は今日もミシンを動かしている タイプライターの音が喧しいな 白日、僕の頬を撫でる青い月が 壊れた鍵盤の破片を星に変えた