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群青に埋もれて今を生きているだけ
貴方は本当は知っている
この世界は同じことを繰り返しているだけ

未来が見える少女と朝まで遊んでいた
天球を摘んで流星にぶつけて遊んでいた
知りたくないことまで知っていた
薬の飲み方を一番良く知っていた

全てを知ってしまった子供達は
一体これからどうやって生きればいいの
なんて誰に問うても何も帰ってこない
家にはお母さんの作ったご飯があって

未来は単一の概念ではない
抽象化されて浮遊している
天球は許されないぐらい拡大して
時間はそれぞれ個別に流れている

全てを知ってしまった子供達は
もう未来なんて知り飽きてしまったようで
ジェンガを積んではUNOで崩している

僕は病気とは何なのか知っている
僕は青く染まった星の意味を知っている
あと何年経ったら火星に行けるんだろう
無重力でもいいからこの星から放り出して

クラブでは大音量で音楽が鳴っていた
知らない国の人達が真っ白な粉を吸っていた
静脈に単離された化学物質を流していた
それを誰も馬鹿にしなかったし
僕も笑って眺めていた

ピアノが鳴る部屋で
好きな絵本を読んで
貴方の帰りを待っている

いつも嘘を吐いて
騙してきた僕自身を
変えられるように

未来は誰かの衝動で簡単に変わってしまう
美しい芸術はお金にならないから
それを産みだした人間は
お金によって汚されていく

資本主義は完全に悪だった
それは、絶対的な脆弱性の元に成り立ち
副作用を前提とした社会形成だった

悪は悪でしかない
どれほど悪の美しさや
仕方なさや
楽さを語っても
結局善と平和には勝てない

刹那的に生きろ
善悪を忘れて
目の前に金持ちがいたら殺せ
地位のある人間を引き摺り下ろせ
金は奪い取れ
服は剥ぎ取れ
音楽はやめろ
芸術はやめろ
騒音はやめろ
言いたいことを話すな
反抗するな
喋るな
死ね

ずっとこういう声が聞こえる
だれも死を否定しない
死は善だと思われている
当たり前の発狂を許容している

許されないことなんてない