無題

完全に狂ったように快楽だけを求める
君の姿を見たときに何故か僕は
大切なものを失った様な気がして
怖くなってノートを塗り潰した

11月はいつも人々を不安にさせて
病気を植え付けて笑っているんだ
それでもまた来月は必ず訪れて
電飾が僕らを照らしている未来が

地位もプライドも全部売り払っても
心だけは誰にも譲らないつもりだった
それすら失ってしまった僕はもう
ただの抜け殻さ アブラゼミより醜悪な

丸めては捨てを繰り返してるだけだ
ベッドでやることはそれぐらいしかない
綺麗とか汚いとかよく言うよ
その手とその脳は どれだけ綺麗なの