無題

幸せは定性的な概念であるにも関わらず、定量的な物言いで語られる。
ここら辺の尺度を間違えていると、根本的に話にならない。
生活は順調だけど、精神は順調じゃない。
結局、年々失う物の方が増えていってるのは確実で、それは間違いなく自分のせいでしかない。
定期的に、人のせいにすることで自分の痛みを緩和しているけど、気休めに過ぎない。
こんな無意味な思考を、たぶん、21歳ぐらいから続けている。
それは、自らの選択の過ちを認めすぎて認められなかった、そうに違いない。
30歳になっても何も変わらないらしい。
それでも、いますぐ死ぬわけにもいかず、のうのうと、というには程遠い人生を送っている。