無題

きっと東京の空は
悪い色が増えていく一方
いっそなくなっちゃえばいいのに
なんて呟いて 今日も赤い日の中

あの日の誘惑は
もうとうに忘れてしまったよ
いつだって紡いだまま散らかった言葉が
寂しそうに君を眺めるだけだから

言の葉一つずつ広い集めて
出来上がった呪文で魔法をかけて
ガラス窓開けて高いところから
落ちていくイメージを反芻する