無題
みんなと幸せな時間を共有したいだけなのに、
あんまり上手くいかない。
まあ、欲張っても仕方ない。
無題
このまま有象無象に紛れていくのも
無題
彼女は泣いていた?
彼女は泣いていたの?
彼女は泣いていた
顔は見てないけど
無題
学校の屋上にただ立っている
しとしと降る雨が水溜りになる
灰ばっかりの空の下で煙草を
煙草を吸いたい それだけなんだ
ギターを握って歌うことが青春だって
青い春の人たちに教えてもらいました
夕方には皆死んでしまったんだって
今朝のニュースで僕は知ったんです
12月の終わりはいつも最悪で
そんな日は大体曇っているから
陽が無い日を嫌いなんて言えないんだ
そんなことしたら今日はどうなるの
無題
20歳のとき、大切な仲間と始めたバンド。
その時の、最初のメンバーでの、最後のライブ動画を観てた。
あの頃も沢山迷ってたけど、バンドを始めたことは間違っていなかったなって、やっと思えるようになった。
世間一般からすれば、就職活動もせず、バンドで食っていこうって考え自体馬鹿みたいで、頭悪くて気持ち悪かったかも知れないけど、それでも、出来ない理由から逆算していったら絶対にあの時間はなかった。
コンビニの夜勤をしていて、活動中も殆ど夜勤ばっかしてて、バンド活動なんてほんの少しだったけど、それが故にあの時間は一瞬一瞬が大切で、一つ一つが泣きそうになるぐらい大切な思い出だった。
だから、後悔はしない。
あの時間が無駄だったって絶対に言わない。
それでいいんだよね。
無題
何回季節を繰り返しても、自分の思い通りになることはない。そんなことは分かっているのに、壊しては捨ててを繰り返して、またこの場所に立っている。
無題
少しだけ疲れてしまった 彼女はそう言って
あまり綺麗でない駅前のベンチに腰をかける
目は淀んでいたけれど 少しだけ微笑んで
斜め下を見つめていた 少しだけ微笑んで
いつか彼女は本当のことに気付くだろう
その時もきっと、疲れた顔をして微笑んで
きっと、きっとってなんだ 誰が決めたんだ
足音がしていた 今日はなんだか煩かった
もう立ち直れないほどの心の傷を負っても
いつも気怠そうな君は変わらず僕の横にいて
「あっちに行こう」とか「こっちが綺麗とか」
もう無理しなくていいんだよ おやすみなさい