無題

街の外れで何やら如何わしいことが
行われているような そんな気がした
けれどそれは至極どうでもよくて
俺が言いたいのはそんなことじゃなくて

永遠と永遠を継ぎ接ぎした夢を
銀色の砲台に詰め込んだそれを
「塔」って呼ぶことにしたんだ
それを宇宙に飛ばして いつか

この星が綺麗になったら還ろう
だいすきなあの子も嬉しそうに
笑っては狂って 笑っては狂って
それでも幸せそうでよかった

俺のやったことに意味があったのだと
再確認させてくれる君の存在が
愛しくて仕方ない 愛したい
あの日逃した方舟に乗って揺られたい

死は誰にでも平等に訪れて
愛だとか夢だとかくだらない話を
いつまでも耳元で囁いている
そんなこと実際はどうでもよくて

セックスの必要性を問うても
それは無粋だとみんな笑うだろう
俺だって笑ってしまうさ
そんなことはくだらない

意味なんてない

無題

君が弾くピアノの音が好きだったから
わざと弾けないふりをしていたんだ
僕は君が弾くピアノに合わせて
ギターとかベースとかを弾いてみる

それが曲になって、音楽になって
10曲くらい出来上がったらさ
アルバムを作ろう 僕ら二人で
誰も触れない 二人だけの国さ

明日になったらこんな思い出も
夢みたいに綺麗な海岸の景色も
全て砂になって風に吹かれて
消えてしまうんだ それでいいんだ